after 「world youth soccer 1999」

フルハム稲本潤一が、プレミアリーグで初ゴール。小野伸二フェイエノールトで相変わらず中盤の軸として縦横無尽に動き回っている。ヨーロッパで活躍しているこの2人は、1999年のワールドユース選手権で準優勝になったメンバーでもある。今の日本の主力を担っている選手は、W中田(英寿&浩二)や中村俊輔、松田、高原etc.ほとんどといっていいほど、ワールドユース等のアンダーエージ時代に力を蓄え、世界と対等に戦っていた選手達である。しかし、小野や稲本の世代以降、アンダーエージは国際舞台でかなり苦戦している。今度のアテネオリンピックの中心となる現U-21世代は、U-17選手権ではアジア予選落ち、ワールドユースには出場したものの、いいところなく予選リーグ敗退。今年のツーロン国際大会では3位の好成績を収めたものの、この前の中国戦では完敗。石川直宏阿部勇樹といった期待できる中盤のプレーヤーはいるものの、相変わらず、FWは伸び悩んでいる。そして、今UAEではアジアU-17選手権が開催されているのだが、日本はウズベキスタンカタールに連敗し、予選敗退が濃厚という惨憺たる結果に終わりそうなのである。この結果に、私は暗澹たる思いでいる。こういった若い世代が育たなければ日本サッカーのレベルアップは生じないと思っている。中田や小野が本気で焦るような思いになる若手のサッカープレーヤーが早く出て欲しいものである。当然これはジーコが監督に就任しただけで解決できる問題ではない。協会やサポーターが全面的にバックアップしなければならない、重要な問題である。セルジオ越後の辛口コメントだけに頼ってはいけない(笑)。みんなが厳しい目でかつ温かい目でサッカーを応援する必要があるのではないか。