小泉-金正日劇場(苦笑)

結局は、事務方で十分済むような内容だったのだが、メンツと権力誇示と言うことだけに固執している二人の権力者のパフォーマンスにすぎなかったようである。それにしても、あの右へならえの報道はもう勘弁してほしい。というか、あんなに煽るだけ煽って、5人の家族だけ帰国という状態で、どう説明するのだろうか。あたかも、新展開になると言うような先行報道を行うような証拠でもあったのだろうか。行き当たりばったりの小泉純一郎にそのままついている太鼓持ちと同じである。やはり、日本テレビはあのとき、同行を拒否した方が良かったのかもしれない。「ああ、いいですよ。うちにはうちで独自の北朝鮮の取材ルートがありますから。えっ?どんなルートだか教えろ。別に同行しないんですから、お宅に教える義務はないでしょう。だったら、ザ・サンデーとかザ・ワイドとか見てくださいよ。そうすれば、お台場明石城に一矢を報えるんですから」くらいのことを言った方が良かったのかもしれない(笑)
ただ、予想以上に北朝鮮のペースで進められているのは事実であるし、その状況は、他の国であったとしてもこうなっていたかもしれない。おそらく、今の世界の趨勢は「はじめに金正日体制の存続ありき」という認識である。独裁者を朽ち果てさすことの困難さをアラブ方面で目の当たりにしたし、かの国の二代目についても、何しでかすかわからないという情報があるから、一歩踏み出した仕掛けが出来にくいというもどかしさがあるように見える。教訓としては、北朝鮮外交、目先のことを気にしたら、北朝鮮の思うつぼと言う、至極常識な結論である。
そうはいっても、小泉内閣支持率は微減にとどまるであろうし、もし、激減したとしても、民主党がおこぼれをもらえる確率はほぼ皆無(苦笑)。もしかしたら、参院選投票率は30%台になる懸念もある。
最後に、小泉純一郎による家族会への説明に当たって、「小泉首相はプライドがおありでしょうか?金正日に二度もだまされている小泉首相が奇異に見えてなりません」と批判した、増元照明さん。これは「反既成政党」を看板として東京選挙区への出馬宣言と見てよろしいでしょうか?(爆)。この雰囲気だとトップ当選しそうな可能性もあるのが怖いのだが...