日−ロ戦(1−0で日本がW杯初勝利)からちょうど一年

終了直後に「終わった〜!!!」と実況の倉敷保雄が歓喜の絶叫をし、解説をしていた原博実FC東京監督が感慨深げに日本サッカーの新たなる第一歩を踏み込んだ瞬間を想いふけっていた日から一年。CXが60%を超える視聴率をとろうと必死すぎていたあの日から一年(笑)。今から考えると2002年6月というのは、たんなる一時のお祭り騒ぎに過ぎなかったと思わせるくらいに、日本サッカーを取り巻く環境はKOREA/JAPANの前となんにも変わっていない。いや、スポーツ文化という意味ではW杯前よりも閉塞状態だと思わずにはいられない。いまだに、サッカーと野球どっちがすごいという短絡的な発想しか出来ず、安易な情緒的な報道しかできないスポーツマスコミ。土曜日にサッカーをやって日曜日に草野球をやっても構わないじゃないか。余りにも固定観念にとらわれている状態を脱しない限り、この状況はなかなか抜けきらないであろう。後藤新弥が日刊スポーツHPで連載しているコラムを見ていると、まだまだ日本のスポーツ文化というのは未熟なんだなとも感じてしまう。もっとも、美輪明宏に言わせると日本の美しき文化というのは、太平洋戦争の軍国主義によって滅亡させられたと声高に叫んでいるのだが(苦笑)