二大ダービー

サッカーの格言に「ダービーに名勝負無し」というのがあるかどうかは知らないが(笑)、伝統の重さにつぶされてしまったり、とお互いの感情がむき出しになってしまい、「ダービーマッチ」はサッカーの試合としては面白い展開にはなりにくいのは事実である。事実ミランダービーはお互い意識してしまってスペクタクルな展開と言うより、お互いの良いところをつぶし合うという重苦しい展開になっていたように見受けた。まぁ、こういったミランダービーはしょっちゅう見ているので、別段がっかりもしていないわけであるが...
そして、やはり今年も、フィールド外で話題になってしまった、レアルマドリードバルセロナの「クラシコ」スペインダービーである。ここ3年、カンプノウバルセロナのスタジアム)でのクラシコは、まともな試合になっていないのはちょっとシャレになんない状態である。ことの発端は、バルセロナからレアルマドリードに移籍したフィーゴに対するバルセロナサポーターの怨念。日本で言ってみれば、、、現役時代のミスタータイガース掛布雅之が金銭トレードで巨人に移籍したようなものと考えれば良いであろうか。今年は同じバルセロナでプレーしていたロナウドがいるからフィーゴに対する過度なブーイングは収まるかと思ったがとんでもなかった(苦笑)。3年目にして豚の頭まで飛んできたという状況を見ると、やっぱりフィーゴはスペインから逃げた方がよいのかもしれないと思う。確かにフィーゴがレアルに移籍した1年目のカンプノウの異様なまでのアンチ・フィーゴの雰囲気はすごかったのだが、時が経つにつれその怨念は増すばかりである。「サンチャゴベルナデウはダービーの真の面白さが伝わり、カンプノウのダービーでは、ダービーの負の魅力が実感できる」という新しい格言が生まれつつあるようである。