巨人6−2西武 4タテで巨人日本一

あのとき、伊原春樹が優勝セレモニーの時に西武ドームで言った言葉、「にっくき巨人を倒して日本一をとってきます」。この時すでに、今回の圧倒的な差が生じる日本シリーズを予兆していたのかもしれない。松坂大輔はライオンズの、いやパリーグの、ひいては日本を代表する投手であるのは確かだ。しかし、今年パリーグ優勝に導いた選手ではない。故障と体調不良でシーズンの半分以上を棒に振った病み上がりの一投手に、日本シリーズの第1戦を託す必要があったのだろうか?東京ドームで1勝も出来ていないという理由だけで、勝ち頭の西口をローテーションの軸にしないことが懸命の策であったろうか?左の三井を中継ぎのエースとして使うのは一つの策だったのかもしれない。しかし、先発ローテーションで第2戦と第6戦に先発させるという策もあったのではないか?松井稼頭央も和田も日本シリーズという独特の雰囲気に萎縮していたのは目に見えていた。しかし、一番萎縮し力を出し切れなかったのは、策を練ってシーズンを戦い続けたはずの伊原春樹本人であった。日本シリーズのためだけに練っていた策が自滅してしまった。原辰徳はなんにもしなかった。自然体でやっていただけである。4勝0敗。これは巨人の力が高かったのではない。西武ライオンズが自滅しただけである。そして、それがパリーグの衰退に拍車をかけて舞う懸念が残ったシリーズであるような気がしてならない。いや日本の野球界を衰退しかねない今回の結果ではなかろうか。
といったわけで金子達仁調の文章でまとめてみました(笑)。
なんか、こんな風に茶化さなければ楽しめなかった今年の日本シリーズでした。