「本気」ではない2015年FNS27時間TVの本当のキーワード

開始まで半日を切ってしまった、恒例のフジテレビにおける「公共電波の無駄遣い」byタモリ@1987年ではあるが、なかなかチェックができない状態で、ようやっとタイムスケジュールを確認できた。
http://www.fujitv.co.jp/27h/index.html
表向きは、昨今のTV業界、とりわけフジテレビにおけるバブル時代の栄華が逆に足かせになりつつある凋落状況に、テレビの力なめんな!フジテレビの力なめんな!というメッセージを、楽しくなければテレビじゃないイズムの末っ子的存在である「めちゃ×2イケてるっ!」a.k.a「おだいばZ会」がめちゃイケメソッドをフル活用して「本気」を見せつける…というコンセプトと見ることが出来るかと思う。

それが、時代遅れで気合が空回りで一億総ツッコミ時代における2015年に不向きであると揶揄されているとしてもであるが…
また、所謂ナイナイ&中居正広のワンハンドレッドがメインではなく、あくまでも「おだいばZ会」、つまりめちゃイケメンバーによる27時間TVというスタンスかと思われたが、結局のところスーパーバイザー的で中居正広がほぼほぼフルタイムで関わりそうになるのは、やはりこの3人に頼らざるを得ないのかという現状を見せつけているようでもあるが…
さらに、深夜における波8組やレッドシアター芸人、ピカル組、レッドカーペット芸人のおだいばZ会への恨み節というガチに見せかけた片岡飛鳥お得意のギミックという「お約束」であり、ある種のフジテレビの凋落を象徴させる展開になりそうだし、深夜のロックフェスも盆地で一位の本気なライブやビッグポルノの再結成も?というコヤブソニック・リターンズという期待しか持たせないものでもあるし…
そして、無理くりに組み込まれた「音組」との融合a.k.a心地よい違和感、すなわち片岡飛鳥きくち伸による友情でもありある種の「楽しくなければテレビじゃない」イズムの最後のフォロワーとも言える二人の最後のつながりもなにか色あせては見えてしまうし…と、時代遅れな80年代後半の大型バラエティというイメージは払拭できないというのが率直な感想である。
それに、ワンハンドレッドのときの2回に比べてオールスター感がないのも特徴かなと。ウンナンダウンタウン今田耕司東野幸治爆笑問題有吉弘行もそうだが、やはりタモリのいないFNS27時間TVというのはエッポクメイキングなFNS27時間TVになる要素はあるのかなとも見えてしまう。
それと、困ったときの明石家さんま頼みと、名前は伏せているが間違いなく出るであろう火薬田ドンさん(もしかしたらジャニー北野川さん?)に託すというのもなんだかなと…

ただ、なぜ、今年のFNS27時間TVがめちゃイケメインになったのかというのはすごく疑問に思っていた。時期的には明石家さんま還暦ちゃんまつり(結局、この時期に舞台公演があり物理的に無理かもしれないが…)が久々の明石家さんまメインという意味でも良いタイミングだと思ったし、おだいばZ会メインはスパン的に短いし、さすがに3回目ともなるとマンネリになる懸念はあった。もっとも、こういった集大成ものに対応できるのは、今のフジテレビだとめちゃイケかスマスマしかないという現状とも言えるが…

そこで思い浮かんだのが、「めちゃイケ『Xデー』」に関する噂や昨今の「ある人」の動きを見ての「本気」ではない別のキーワードである。

2015年FNS27時間TVの本当のキーワードは「けじめ」ではないのかと…
端的に言うと、おだいばZ会山本圭壱との関係に「けじめをつける」、そしてそれを踏まえてのおだいばZ会としての活動にも「けじめをつける」ということかなと…

正直言うと、岡村隆史の長期休養、そこからの新レギュラーオーディションと新レギュラー決定&大久保佳代子おだいばZ会正式入会、岡村隆史復活と、2011年のFNS27時間TVにおける岡村隆史の涙…そして、現在の自転車操業な付け焼刃な内容…ある意味、おだいばZ会という活動はだいぶ前から金属疲労が生じていたし、限界を超えていたのかなと思う。はねるのトびらピカルの定理が尻すぼみになったのも、波8組やピカルメンバーの自力の足りなさもあるかもしれないが、おだいばZ会というブランドにこだわり過ぎていた片岡飛鳥の頑固さが一番大きな要因になったのかもしれない。
実際、片岡飛鳥自身も一旦区切りをつけてめちゃイケとは違うなにかを模索していたのかもしれない。でも、それができなかったのは「ある男」が突如おだいばZ会から消えてしまったことに尽きる、そして、おだいばZ会から退会するにしても直接、公の場で何かしらの「けじめ」をしなければ意味ないと…
「ある男」とは勿論、茨城ゴールデンゴールズでの活動時に起こした不祥事でよしもとから即解雇された山本圭壱である。不祥事発覚後の解雇のされ方が余りにも突発的でしかも、山本圭壱本人の声が一切漏れ伝わることがなかったこと、ゴールデンゴールズの顔である萩本欽一の顔を汚した、しかも、萩本欽一が一番忌み嫌うとされる、男女関係による性的な不祥事ということは、山本圭壱に弁解の余地なし、芸能界にいることすら無理というかなり厳しいジャッジをされてしまった。そして、それゆえにおだいばZ会とのけじめさえつけられなかったのは忸怩たる思いだったのかもしれない。そんな中で、個人によるライブ活動や地方ラジオのパーソナリティという細々とした活動や加藤浩次のライブにサプライズで登場して、久々の観客を目の前にしての極楽とんぼとしてのじゃれあい&トーク(27時間TVに出たいという圭ちゃんの本音に、出る幕はない!と一刀両断した加藤さんのツッコミはある種の前振りとも取れる)、そして、タイムスケージュルのグランドフィナーレ前における「めちゃイケサイドストーリー」という謎のコーナー、どう見ても、山本圭壱とのけじめをつけるには格好の展開になったとも言える。
実際、おだいばZ会がメンバーと「けじめをつける」のは今回が初めてではない。pm8と名付けられたとぶくすりを含めてのめちゃイケメンバーの活動8周年記念のプロジェクトにおいて、当時はとぶくすりのマドンナ的存在だったが、濱口優と付き合ってしまったことから、めちゃイケ前のめちゃ×2モテたい以降は疎遠になった本田みずほを出演させてある種のけじめをつけた前歴があるので、今回の山本圭壱とのけじめもそれなりのことを考えていると思える。そして、そこである種の大団円を迎えることが出来るのかなと
最も、これだけでは済まされず、山本圭壱のけじめをつけるのは大型プロジェクトとして引っ張る内容になるのかもしれないし、山本圭壱とのけじめは付けられたから、更なる現おだいばZ会の結束を強めてめちゃイケは「絶対やめへんでー!by月亭方正」的な展開になるという本末転倒な展開もなくはないが…