世界バレー 日本3−2チュニジア

とりあえず、2003年のW杯、2004年の最終予選のどん底からは脱したといったところである。ただし、これはホームディシジョンと組み合わせの良さで勝ち得たものと踏まえるべきである。にしても、この段階で感涙してしまう植田辰哉は興ざめしてしまった。確かに、W杯でチュニジアに負け、最終予選ではアルジェリアと日本以上にモチベーションが落ちていた韓国に勝っただけという最悪な状況から、なんとかアジアチャンピオン、世界選手権8位以内という目標は達成できたのは認めるが、これを安定して保てる、もう1ランク上げるという仕事も待っているのに、ここで燃え尽きてはどうしようもないのである。はっきり言えば、バレーそのもので言えばブラジル、イタリア、フランス、ブルガリアがつぶし合いで決勝トーナメント枠を競い合っている「広島ラウンド」の方が面白いであろう。そして、そこで消耗しきってしまう「広島ラウンド」勢よりも仙台である種省エネ出来るセルビア・モンテネグロポーランドが一日の長有りといった感じである。