M-1敗者復活戦に見る女流漫才の限界と「博多弁」漫才の台頭
実際、敗者復活の本命としてクワバタオハラを予想したものとしては、何ともお恥ずかしいのだが(苦笑)。クワバタオハラもそうなのだが、アジアンや青空にしても、ハイヒールや海原さおり・しおりのスタイルの上面だけを真似ているだけで、それを咀嚼仕切れていないという印象が強い。昔、ダウンタウンが二丁目劇場の帝王だった頃、みんな、ダウンタウンの漫才の外見だけを真似たときと非常に似ているような気がしてならない。しかも、ハイヒールだってもう大御所に近い存在である。
「博多弁」漫才の台頭は、すなわち福岡吉本の台頭と思うのだが、地道な努力がそろそろ実を結ぶ時期なのかもしれない。実際、あのカンニングだって、福岡吉本の1期生?からの芸人生活開始であるから、意外と設立されて長いんだなと思う。そういえば、90年前半、上岡龍太郎がCXの土曜8時に司会をしていた「ゴールデンタイム」というクイズ番組で、設立された福岡吉本のことが悔いずにされていた記憶がある。そのとき「漫才をしていても、観客が笑ってくれない理由は?(答えは吉本なのに大阪弁をしゃべらない)」というクイズに出ていた漫才コンビはカンニングの二人だったような気がしているのだが...