アテネオリンピックの印象

結局は、日本オリンピック協会や文部科学省の地味な努力が運も重なり実を結んだメダルラッシュとなったわけだが...
私がこのオリンピックで一番感じたのは、地上波(NHK、NTV、TBS、CX、ANB、TX)のスポーツ中継技術の劣化ぶりが際だっていたと言うこと。映像に関しては、国際映像と言うことで(それにしても、野球あたりは、日本かアメリカがカメラ技術をレクチャーするくらいのことは出来たと思うのだが)、問題にしたいのは実況とスタジオでのキャスター陣である。キャスター陣に関してははっきり言って松岡修造がまともにみえるくらいであった。ソフトボールの予選リーグの日米戦で、宇津木妙子が落球して、その後先制点を獲られた後のチェンジでスタジオにカメラが帰ったとき思わず「ちっきしょー!なんでだよ!」と思わず不満を漏らした後、カメラが戻ったことに気づき「いや、まだ、このあとの攻撃があるんだから、応援しましょう」といつもの修造節に戻っていたのが、やっつけ仕事でやっていた中居正広久保純子内田恭子藤原紀香福沢朗etc.に比べればましだった。それと、アテネでの堀尾正明、東京での青山祐子NHKアナのテンパリぶりも見るに堪えない光景であった。それと、「ジャパンプール」の形骸化が目立ったのもアテネの特徴であった。BSハイビジョンが実況が変わるのは百歩譲るとして、まさか、各民放局で放送されている中継で、日本にいる自局のアナウンサーの実況をかぶせるものを放送するとは思ってもみなかった。実際、北島康介が「超気持ちいい!」発言をした100m平泳ぎを中継したTBSでは、「世界の松下(笑)」が実況していたし、日テレでは若林健治が、CXとANBを見ていた時は、誰だかわからない若手アナを使っていたのだから...そりゃ、少し金に余裕があったら、JSPORTSややスポーツiといったCSのスポーツ系チャンネルを見てしまうと思う。
番外編として、我が家でアテネオリンピック中継で一番受けていたのが、4回戦敗退後アテネの特設スタジオで収録された明石家さんま福原愛の対談。結論から言えば、明石家さんま完全玉砕のていで福原愛に打ちのめされていたのだが(笑)、この光景を見て、私も含めた家族全員が思ったのは、「いまるちゃんにも、明石家さんまは、あんな感じで打ちのめされているんだろうね」ということ。おそらく、お笑い怪獣の足下が揺らぎ始めるのは、「いまる」世代のタレントなのかもしれない。