Review@日韓戦

  • 視聴環境

約半月ぶりに顔を出す串焼き暖にて、焼酎を飲みながら。このお店はテレビは画像だけで、音声は出さず、70〜90年代のJ-POP有線をBGMにしているので、CXの実況を聞かずに済む(笑)。南沙織の人恋しくてや荒井由実ルージュの伝言オフコースの眠れぬ夜とかを聞くバレーボールの試合は何ともびみょ〜であった(笑)。ちなみに、バイトの学生は荒井由実松任谷由実ということを知らなかった(苦笑)

  • 戦評

柳本昌一がこの試合におけるポイントは、佐々木みきの交代時期ただ一点だったと思う。そして、1セット途中、木村沙織に素早く交代させた意味合いは、この韓国だったらストレートで勝てるという、現時点での実力差の開きがあると認識したと言うことである。実質、佐々木みきまつり(笑)が華々しく催され、栗原恵高橋みゆきもそれに呼応して参加しての完勝であった。それと、大友愛吉原知子のセンターラインは、間違いなくこの試合をピーキングに持ってきたと思わせるほどの機能ぶりであった。川合俊一が言っていた「バレーはセンターが最強のところが強いんだ」という言葉はあながち間違いではなかったんだとも感じた。まぁ一つくらいまともな言葉を言っておかなかったら、ただのでくのぼー(笑)で、日照権違反でめちゃイケ警察に逮捕されるただのおっさんにしか思われないだろうから...
ただ、ここまで完勝劇になった最大の要因は、韓国のアンバランスなバレーであった。ロシア戦、イタリア戦をはっきりと見ていなかったのでなんと見えないのだが、この2試合の勝ちが逆に韓国女子バレーの方向性をラビリンスに迷わせたかなと思わせた。まず、自分が韓国のポイントになると予想していたキム・セヨンが途中交代で全く機能せず。フェイント攻撃の多さは「昔の弱い日本バレーとだぶる」と父が言っていたほど、攻撃オプションとしては発揮できていなかった。そして、度重なるカン・ヘミとキム・サネのセッターを中心とした2枚替えは、いくら攻撃パターンを一定しない陽動作戦を使ったかもしれないとしても、攻撃力を半減させたかもしれない。結局、韓国はどういった方向性でアテネに進もうとしているのかまだ、決めていない不安定期だと言うことである。チェ・ガンヒやク・ミンジョン、カン・ヘミらの「経験者」に最後の意地をアテネでぶつけてほしいのか、キム・サネやキム・セヨンといった若手に「経験をつませて」将来の強豪チームを目指すため、目先の勝負に目をつぶってチームを作り上げるのか。どっちつかずになっているのは明白である。それでいて、逼迫感の無い表情で、終始スマイルモードなのは、「アテネでは大化けする」という自信なのか「なすすべ無し」というあきらめの境地なのか、どちらとも言えないのだが...。間違いなく韓国の女子バレーは、明確なビジョンが描き切れていないのは事実である。

  • 試合後

やっぱり、森昭一郎は泣いてしまった(苦笑)。このシーンを見て何が不快かというと、去年のW杯ポーランド戦の嗚咽したインタビューが、評判が良かったとか、インパクトがあったという風に勘違いして、ここぞとばかりに泣き芸として披露してやろうという魂胆が丸見えなのである。それを許してしまっている、マスコミュニケーションも問題なのだが。それと、関係ないのだが菊間千乃の「父親は八王子実践の名監督だ」臭をプンプンとさせる存在感というのも非常にうざったい。じっさい、CXが彼女をアナウンサーとして入社させたのも、大林素子ら日本バレーとのコネをつなげるための策というのも明白だし、ライオンズフリークとして一番頭に来ているのは、高木大成をふぬけにしてしまった、下げマン彼女ということである(爆)