黒い十人の女

土曜日に録画していたものを今日鑑賞。40年前、市川崑監督の「幻の名作」と言われていた作品を市川崑監督本人によってリメイクされたもので、結構話題になっていたので久々にビデオで録ってでも見ようと思いました。ストーリーはうだつの上がらないTVディレクター(小林薫)が妻(浅野ゆう子)と9人の愛人(鈴木京香小泉今日子深田恭子小島聖松尾れい子一戸奈未etc.)によって殺害計画を企てられるというストーリー。サスペンス仕立てのストーリーもさることながらそこに織り交ぜられたブラックユーモアや社会風刺といったものが40年前に公開されたときはかなり話題になったということだ。フジテレビも北の国からほどではないが宣伝に力を入れたこともあり、結構ドラママニアには注目されていたこの作品。で、、、こういう話題先行のドラマって結局評判倒れに終わってしまうのが大半なんですけど、今回のドラマも、、、、個人的には評判倒れでしたねぇ(苦笑)
結局ストーリーとかよりも、女優陣の演技のあら探ししかしていなかったです。
そんな中でも鈴木京香はクールな新進女優役をうまくこなしていたように見えました。結構鈴木京香の今までやってきた役を踏襲した感じだったから違和感がなかったかもしれません。深田恭子もいや〜な女をうまく演じていたように見えました(笑)。でも、深田恭子のやっていた女子アナウンサーの役って40年前は中村玉緒がやっていたとのこと。当時は美少女だったらしいけど、この話を聞いたとき深田恭子も「ヴォ、ホッ、ホッ、ホッ」と例の笑い声をするんじゃないかと妙な期待もしてしまったんですが(笑)。さらに松尾れい子一戸奈未の2人も登場シーンは少なかったものの存在感はありました。
で、甘口評価はこれくらいにして(笑)、一番気になったのは、浅野ゆう子小泉今日子小島聖の三人のセリフ回しが余りにも芝居がかりすぎて、わざとらしいなぁと感じたこと。いかにも自分は演技派だと誇示したいばかりなんでしょうが、すごくうっとうしく感じました。おすぎが日本映画を批判するとき「日本の俳優は演技がワンパターンすぎるから、出ただけで『あ〜、また同じ演技を見るんだ』と思うんで辟易するのよ」と言っていたのは、正にこのことなのかなぁと感じました。それにしても小泉今日子は本当に老けてしまったなぁと感じたし、小島聖は妙に肉付きが良くなったなぁとも思ってしまいました。最後に浅野ゆう子が「男なんて一生関係ありません」とせりふで言ったんですけど、彼女のプライベートな噂を知っているものとしては、余りにもリアルすぎて笑ってしまいました(謎爆)