で、どうなの最近? ラジオデイズ編

参照:http://d.hatena.ne.jp/REDDEVILS/20050324/p2
この記事を書いてから5年以上経つわけで、かなり番組も変化している。とにかくウイークデーに関して言えば、ニッポン放送の迷走ぶりがこれ以降ずっと続いているのは、あまりにも痛々しい。実際、うえやなぎまさひこは、サプライズが終わって、森本毅郎の真裏で報道ワイドの「グッデイ」に異動し、盟友(迷友?)吉田照美「ソコダイジナトコ」とともに立ち向かっていたが、今年の7月にあえなく打ち切り昼ワイド枠に移っているが、どう考えても「赤目のおじき」*1大竹まことの力に圧倒されてるように思えてならない。ミスターLFの消耗されぶりは不憫に思えてならない。荘口彰久みたいにフリーになるにも年齢が問題だし、うえちゃんの今後が気になってしょうがない。
Podcastにはまったきっかけをつくった「ストリーム」もきな臭い雰囲気を醸し出しながら2009年に終了。はっきり言えば、この打ち切りは勝谷誠彦おろしのためだけだと思う。実際勝谷誠彦を除けばストリーム出演者はほとんどが再就職しているし。そして、この後にスタートした「小島慶子のキラキラ」が別な意味で化け物化しており、果ては小島慶子が「ラジオの女王」として降臨してしまったのには、正直言って驚いている。確かに彼女の存在感は「アクセス」初代MCでの活躍等で目立っていたのだが、ここまでTBSラジオの顔になってしまうとは。実際、神足裕司宇多丸ピエール瀧水道橋博士のパートナーはもとより、吉田豪町山智浩の「ストリームの猛者」をも牛耳ってしまう彼女の存在感は異様である。
といったわけで、今現在、ウイークデイで聞いているのは、こんな感じである。

森本毅郎・スタンバイ!(TBS)(変わらず)→垣花正・あなたとハッピー(LF)小島慶子キラキラ(TBS)荒川強啓デイキャッチ(TBS)(変わらず)

なんだかんだで「スタンバイ」を聴いてその日のニュースをチェックするという習慣は完全にすり込まれてしまった。ある種の日経臭7:毎日新聞臭3のニュースコメンテーター陣の感じは無難であるし、テレビに出ているコメンテーターに比べればはるかに聞き応えがある。特に火曜日が一番のお気に入りである。コメンテーターの酒井綱一郎は的を射た分析眼は自分の中では一番安心して聴ける「my信頼おける評論家」である。そして、全国放送枠の「日本全国8時です」の荒川洋治(火曜)も相変わらず知的感を漂わせており、物腰の柔らかさとは相反するちくりとした批評眼は通勤しながらうなずいている。さらに8:20頃のトークパレットの映画情報は、今野雄二がやっていたときも楽しめたのだが、コスト問題もあって、TBSのスタッフがリスナーの感想を紹介しながらやる現在のスタイルも十分楽しめる。
「あなたとハッピー」は垣花正のLFクールK時代のいかにもなちゃらさは鼻につくが、お目付役で実際も上司である那須恵理子がいい重石として安心して聴ける。もっとも単純に大沢悠里アレルギーということでゆうゆうワイドを聴く気になれないないだけであるが。
そして「ビバリー昼ズ」を聴くことが全くなくなったというのがこの5年間で一番大きく変化したところかもしれない。ともかく、高田文夫という存在感が私の中では低くなっている。ある種ここの部分については、水道橋博士有吉弘行が自分の中では補完されているのではと思っている。
「キラキラ」は何度も言うが「小島慶子」力の圧倒ぶりに男性陣がひれ伏している感が強烈である。その「小島慶子」力が吉田照美大竹まことにまで蔓延しているのは、ある意味勝谷誠彦がストリームでアジっている感とだぶってしまい、しっぺ返しが来ないか余計な心配をしてしまっている。
「デイキャッチ」はアシスタントが杉浦舞に交替してからのBGMのFMラジオ感(特にJWAVE臭)が荒川強啓のバタ臭さとのミスマッチ感と相まって良い意味でほつれ感を出している。そして、全国ワイド版「メキキの聞き耳」での阿曾山大噴火や辛酸なめ子の「ストリーム」組の相変わらずのぼんくらぶりも良いが、サンキュータツオというトリックスターが論文のメキキとして、けったいな論文を紹介するというのが一番ツボにはまっている。

しかし、5年前と一番変わったのが土曜の夜である。TBS RADIO ライムスター宇多丸のウィークエンド・シャッフル。一言オススメですっ!元々温泉がよいで土曜の深夜に出かけるとき、聴いていたのが繰り返しになり、宇多丸の存在感もありはまってしまった。このラジオがきっかけで自分のライフスタイルにも大きな変化が起きてしまった。死語になった「サブカルチャー」というものがしぶとく生きている感もこの番組の魅力かもしれない。宮崎哲弥宇多丸に「(宇多丸タマフルは)林美雄パックインミュージック)の輪廻転生」と評していたのに宇多丸本人がピンと来ていなかったのには、思わずクスリとしてしまったが、林美雄のパックもタマフルも聴いたことのある先達に聴いたら、宮崎発言は白眉だと感心していた。とにかく、宇多丸ラジオパーソナリティとしての面白さは2010年現在、トップと言っても過言ではない。とりあえず、これをきっかけにRHYMESTARの新作マニフェストはもとよりベストのメイド イン ジャパン~THE BEST OF RHYMESTER~(初回生産限定盤)(DVD付)清志郎コラボも含まれているベストバウト~16 ROUNDS FEATURING RHYMESTER~も買ってしまったくらいである。
後はPodcast的にはラジカントロプス2.0(ラジオ日本)もチェックしている。はずれも多いが、ここでの宮川賢の一人喋りの回がラジオ偏愛主義の戯言としてインパクトが大きかった。この男のただならぬラジオへの想いがびしびし伝わって何度も聞き直しているくらいである。