「カタログドラマ」としての究極系?

「TVはカタログになっている」ってどこかの放送作家がTVぴああたりで書いていたものを目にした記憶がある。考えてみれば、一連の「金八先生」シリーズや日本テレビの「青春」シリーズ、「ゆうひが丘の総理大臣」といった学園ドラマというのも、生徒役の若い俳優達の先物買い的要素もあり、「カタログ」ドラマというジャンルに括れるものかも知れない。ただ、あくまで、メーンは先生の方であり、メーンストーリーも確立していた。「伝説の教師」あたりだと、松本人志中居正広と絡んで名前を売ってやろうという事務所サイドの目論見がちょこっと見られ「カタログ」的側面がメインに出つつあるようにも見えた。結局、松本人志およびそのブレーンによるドラマ畑を笑いの素材としてどこら辺までアプローチ出来るか否かという「松本人志的世界」の押し売りで、それに中居正広が結構うまく乗って付き合っていただけのものであった。おそらく、松本人志がこのドラマで黒澤明の孫*1と共演したり、板倉俊之の彼女?と思われる現フリータレント*2YURIMARIの最近見かけない方*3とか、松も人志に「変態でもええやんか!」ときめセリフを言われたがて、その直後、当時同じ事務所に所属していた先輩タレント*4の「ミニにたこ」で逮捕されたこととだぶってしまいしゃれにならない内容になったときのイケメン俳優*5と共演していたことは全くといっていいほど記憶にないだろう。高須光聖なんかもすっかり忘れている可能性が高い。
そして、あくまでもストーリーメインだったのが、「カタログ」重視として若手男子俳優の品評会的番組として成功?したと思われるのが「はなざかりの君たちへ」で、いわゆる「イケメン俳優ブーム」というのを確立したと見ている。ある意味「ROOKIES」も「カタログドラマ」の変形ともとれるし、いわゆるF1、F2層狙いとしての作戦としてこの手法が適しているとドラマ班スタッフは感じたのであろう。
で、F層だけでなくM層までもターゲットにしているとも思われるのが「メイちゃんの執事」である。ただ、このごった煮感は正直言って欲張りすぎだし、散漫になってしまう可能性は大である。ある意味これは「ひな壇芸人」ならぬ「ひな壇俳優」の力量が問われるのかもしれない。まぁ、一番驚いたのが山本彩乃が端役でしぶとくこの世界に生き残っていたとであるが...

*1:黒澤優・現松岡充夫人

*2:大谷允保(当時みつほ)

*3:伊澤真理(MARI)

*4:田代まさし 2009年現在吉田豪が一番いじりまくっているタレント

*5:忍成修吾