貴様、いつまで日テレジェニックにこだわっているんだ問題について一席
タイトルについては、勿論、2010年代の無着成恭(笑)もしくは内海好江と呼ばれているラジオ・クイーン、ジェーン・スーのこちらの名著へのオマージュである。
- 作者: ジェーン・スー
- 出版社/メーカー: 幻冬舎
- 発売日: 2014/07/24
- メディア: 単行本
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ところが、先々週になって急転直下な話が飛び込んできた。
次世代アイドル発掘バラエティー 人気者になろう!|日本テレビ
千鳥、グラドル“ガッツ”に脱帽「そこらの若手芸人よりすごい」 | ORICON STYLE
http://nikkan-spa.jp/875626
結局、日テレジェニックにこだわっていたのは、私だけでなく、色々としがらみがある日本テレビ製作部・毛利忍グループも同じ穴の狢だということであった。
一応、、、
- 雑誌グラビアやDVDで活躍している11人を候補生として絞り込み
- 国民的アイドルa.k.a人気者になるべく、いろいろな企画にチャレンジし
- 3ヶ月後に日テレジェニックを選ぶべく
- 千鳥がMCを務め、木曜深夜にスタートするバラエティ番組
という「新機軸」で内容を一新ということだが、、、
ま、原則としてはチャットや撮影会といったブラックボックスだけでもなく、枕営業でもなく、きちんと番組の中の企画で日テレジェニックを選ぶという原点回帰をアピールしたいところだろうが、色々と突っ込みたくなる部分もあるし、あまり変わり映えしないしないのかなとも思っている。
もっとも、アイドルの穴という番組自体が、「バカに見つかり」毒舌無双状態だった有吉弘行による「グラビアアイドルって奴ぁ何の役にも立たねぇデキル女の連中に過ぎない」ことをお得意の皮肉交じりの笑顔を見せてさらけ出すメタファ要素満載なバラエティであったのだが、その対象がグラビアアイドルではなく、AKBやライブアイドルに移行し、いつの間にやら恵比寿マスカッツというフィルターを通しAV女優というある種の本丸にたどり着いてしまい、当初メインだったグラビアアイドルは尻すぼみになってしまった。結局、「バカに見つかり」ネクストステージに進んでしまった有吉弘行はフェードアウトし、塚地武雅による性善説的グラビアアイドルにチャンスを与えるアピール番組というメタファ要素を薄くし、マイナーチェンジを図ったが言わずもがなの展開。結局、AKB総選挙と同じ年に始まり、ほぼ同じ要素を持ったアイドルの穴という番組は、チャットや撮影会でポイントを稼ぐという二番煎じ的でその選考過程はブラックボックスなグラビアオーディション企画の乱立というものしか派生しなかったということである。
そして、そんな番組に絡むMCが大阪に帰るつもりだった千鳥というのが、なんともびみょーである。もっとも、千鳥というのは大阪ではロケの達人で、ノブのMCと大吾の場をかき回し盛り上げるスタイルでいわゆるひな壇バラエティを回すのはある程度は出来る存在ではある。ただし、それは大阪ローカル番組のことであって、東京ではノブ小池と命名されたり、「ピカルの定理」ショック、そして「帰ろか…千鳥」で徹底して弄られた顛末を見れば、推して知るべしである。そして、トーンとしては塚地武雅と同じく「最近の芸人でもやらない無茶なことを、こんな可愛い女の子達がやるのはすごい」という性善説モードというのも引っかかる。有吉弘行的に言えば「上島さんや出川さんと同じことやったって、ネタとしては面白くないんだよ。クズの真似だけやったって、立派なクズにはなれっこない、クズ以下のものしか出来ねえんだよ」ということを見せつけるのがアイドルの穴的要素なのかなと感じている。
とは、言いつつも、「人気者になろう」はチェックするとは思うのだが…
全容がはっきりしない、とりわけ、チャットや撮影会、握手会的イベントをやるか否かについても不明なので何とも言えないが、「人気者になろう」という番組が開始すると聞き、こんな展開になるのではないかと思いついた番組がいくつかある。
1.原点回帰という意味での初期「アイドルの穴」、そして基になったと思われる「内村プロデュース」的、内輪のじゃれあい団体芸バラエティ
おそらく、11人に絞り込んだという意味では最後まで脱落をさせないで、最終回に11人から5人程度選ばれるということになるのかなとYOSOUする。そうなると、内村プロデュースのパロディ要素を盛り込み、それぞれNO PLANのメンバーよろしくキャラクター設定して色々な企画という名の「○○をプロデュース」として展開されると思う。そうなると千鳥ノブのMCとしての手腕がカギとなるのだが、やはり大吾のコワモテキャラを使ってかき回させる、もしくは「きみたちは『ノブ小池』と勝手に名前を替えられた男の気持ちが分かるか!」「きみたちなんかモモコねぇさんやシルクねぇさんに比べたら下の下の下や!」という毒舌キャラを開花させるチャンスなのかもしれない。そして、脱落という要素が最後まで無いのならば、11人がそれぞれ何かしらの爪痕を残せるチャンスとも言える
2.「人気者になろう」という番組名で思い出した「あの」番組
「人気者になろう」という番組名を聞いて真っ先に思いだしたのが「人気者でいこう!」であった。今から思うと「浜ちゃんが」や「ごぶごぶ」といったゆるキャラとしての浜田雅功を愛でるゆるふわロケバラエティの基本線が、ABCが制作しH jungle with Tバブルやハマダーブームで松本人志とは別な意味でカリスマだった浜田雅功にあやかろうとしていた仲間(城島茂、遠藤久美子、奥田民生、KEIKO、内藤剛志etc.)が集った「人気者でいこう!」であり、ある意味、今のロケバラエティの礎になったと思う。で、この番組を思い出したのは、単純に似ている名前であることやロケ大臣である千鳥とダブルだけではなく、番組内で企画されていた「レギュラーオーディション」とこの番組、ひいてはアイドルの穴と凄く似ていると思ったのである。女性メインであった遠藤久美子が番組をさり、男臭さだけが残っていた当時の「人気者でいこう!」に華となる女性レギュラーをオーディションで選出しようというのが「レギュラーオーディション」であった。というか、アイドルの穴はこれをパクったなと勘ぐってしまったくらいである。変顔のメイクをさせて誰が面白いのかを決めるとか、安岡力也や志賀勝といったコワモテキャラにインタビューをしたり、クライマックスではUP to BOYのタイアップで水着撮影をして雑誌購入で投票するという、ホントに今いろいろなところでやっていることを90年代後半にやっていたというのはある意味、感心させるものである。ただし、結末がレギュラーを決めるはずが、6人残った候補生がなぜか韓国でK-POPユニットとしてデビューするというバッタもんASAYAN的企画「浜田エージェンシー」に変更し、その企画も宙ぶらりんになり、結局藤井隆のカマキャラ矯正プロジェクトの一環で三津谷葉子や酒井若菜の秘書キャラの方に目が行くという本末転倒なものに。後に「弾丸ヒーローズ」という日曜8時に禅譲された浜田バラエティのレギュラーになったが、今はその6人がどうなったか?ま、アメリカザリガニのボケ・平井の鬼嫁(笑)としてTwitter上で時たま見せる江川卓の遠い親戚*3しかわからないという現状である。で、この番組がきっかけで「こちらの世界」でアイドルのことをああでもないこうでもないとつぶやき、色々と繋がりを持ったという自分自身にとって転換点になったというのは、ここだけの話ということで(・・;)
3.千鳥のMCということで「千鳥のぼっけぇTV」みたいな、ある種のBASEよしもと団体芸的なひな壇バラエティをざっくりと思い出す( ̄▽ ̄;)
ま、簡単に言えば、よしもと芸人が大好きな先輩後輩の団体芸的なものを千鳥としては目指しているのかなと。当然、そんな緩い笑いを東野幸治やポンコツ広島芸人さんやノブ小池命名者のロンドンハーツファミリーが許すわけはないと思うが…フジモンあたりはこの番組を細かくチェックして、あわよくば山崎弘也とコンビ芸で弄る気満々かも知れないが…
結局、なんだかんだブーブー言いながら録画してチェックするという「フーゾク店でフーゾク嬢に説教しながらプレイは楽しむ」というめんどくさい視点で見るというオチを( ̄▽ ̄;)