やっぱりM−1の件については書いていた方がよいと思うわけで...

とりあえず、割と古い昔、アキバの世界に潜んでいる男が驚いた話から(BGMはスターウォーズのテーマを心の中で流しながら)

1回戦、2回戦での思わぬ展開から

アキバの世界的には、アイドルイベントの仕切りで割と有名な「シャバダバ」が1回戦であっけなく敗退。これも驚いたのだが、シャバダバよりイベントMC的には格下で若手でさらにあの伝説的なぐだぐだMC*1で衝撃を受けた「おねがい」が1回戦を通過したという、非常にミクロな世界の中における下克上が発生してしまったことに衝撃を受けてしまった。もっともお願いも2回戦で敗退してしまったので、アキバの世界におけるMC能力はM−1の賢者達には何の武器にもならないという烙印を押されてしまったということである。ただ、イベントの仕切りのスタイルを変えるわけでもないわけで、この二組が来年どこまで上がるのか、日本が南アフリカで1勝することがミラクルであるがごとく、準決勝まで上がるミラクルを2010年に見てみたいものである。

昔の高校野球は準々が面白いといわれたがごとく、M−1でもっとも面白いと思われる3回戦、準決勝は軽く右から左へ、上から下へ受け流すことにして...

12月に抱いたM−1への虚無感 その1 決勝進出者決定について

M−1グランプリ2009 決勝進出者

ナイツ(マセキ芸能社)
南海キャンディーズ(よしもとクリエイティブ・エージェンシー)
東京ダイナマイト(よしもとクリエイティブ・エージェンシー)
ハリセンボン(よしもとクリエイティブ・エージェンシー)
笑い飯(よしもとクリエイティブ・エージェンシー)
ハライチ(ワタナベエンターテインメント)
モンスターエンジン(よしもとクリエイティブ・エージェンシー)
パンクブーブー(よしもとクリエイティブ・エージェンシー)

まず、一つめの虚無感は、M−1の賢者達はここ2年における敗者復活戦のドラマツルギーの劇的展開に味をしめてしまったということである。NON STYLEだけでなく、確変がおきたといわれるハマカーン、大阪のベテラン風若手漫才銀シャリetc.、準決勝で評判がよいといわれた組が落ちたことだけでなく、敗者復活戦をANNネットで地上波放映されることもあり、ギミックを仕掛けてきた感満載の空気感は、凄く嫌悪に感じた。二つめはハリセンボン南海キャンディーズという、タレント性の強いコンビを決勝に進ませたこと。おそらく昨年のザ・パンチが受けた最下位トラウマの意外なほどの重症感に目も当てられない、吉本系M−1賢者達が繰り出した最下位の傷を浅く済ませる要因として配置したと勘ぐらせる選出と感じてしまった。逆に噛ませ犬と思われたとしても、最下位に甘んじたとしても、それが快感に昇華させることが出来るキング・オブ・ドMの山里亮太、それが刺激に感じられない鈍感力な箕輪はるか山崎静代、一番ショックを受けるかもしれないが、それをバネとしてさらにツッコミの力をつける、芸人としては真っ当な昇華が出来る近藤春菜が、逆に言えば愛おしく感じてしまうほど、M−1の生け贄になってしまうのが不憫である。最後に東京ダイナマイトの存在。板(舞台)に立ちたいという思いでオフィス北野に三行半をたたきつけ、オスカーに寄り道してしまう天然ぶりは有りつつも、吉本に潜り込むことに成功した男達にとって、一部の評論筋にとってこれは格好の叩きネタになる懸念を持ってしまった。そして、水道橋博士がプロレス的な煽りや仕掛けを展開してしまうかもという嫌な予感を抱いた。結局、お互い大人なわけでそれは無駄な心配で済んだのだが、おそらく、M−1終了後、2010年の高田笑学校あたりで、東京ダイナマイトを呼び込んで、浅草キッドとプロレス的漫才抗争をけしかけるような気がしてならない。仕掛けるのはおそらく、浅草キッドの方だろうが、それに乗っかるかどうかは、ハチミツ二郎の胸一つであろう。そして、東京ダイナマイト2010年における最大のばくちになるであろう。
この後、もっと虚無感を感じる出来事が有ろうとは...

12月に抱いたM−1への虚無感 その2 元ツーツーレロレロの審査員起用

確かに、数少ない上岡龍太郎グループの禅譲大竹まこと東国原英夫そのまんま東))という風にも見ることは出来るが、ツーツーレロレロというある種ツービートの漫才を10倍程度薄めた漫才しかできなかった男に審査員を務めさせるということが、かなりがっかりさせた出来事である。これを、東京ダイナマイト視線でたてば、ガンバルマンズやリアクション芸しか求められないオフィス北野を飛び出した漫才師に、「どうせ、漫才をやりたい、舞台に立ちたいといったって、結局、ツービート、ビートたけしの二番煎じにしか見られない」ということを教えさせる役回りとして呼ばれたと思えば良いのかなと思ったりもする。まぁ、それなら、その風当たりを真っ正面に受けた水道橋博士玉袋筋太郎の方が適役なのかもしれない。それこそ、高田笑学校の最大のテーマになりそうな気もする。

12月に抱いたM−1への虚無感 その3 敗者復活戦のエメリッヒ的、事務的かつ無神経な放映形態

昔の巨人戦におけるリレーナイター方式(UHF系→全国ネット→UHF系)でやるとしても、これは進行状況の時間配分が難しいので、はりけ〜んずの神懸かり的MCがどう展開されるかとみていたが、結局途中でばっさり斬られ、地上波放送では、藤井隆と愉快な仲間によるセレブ的観戦ウォッチングwith麒麟という何とも不躾な展開に、本人達は一生懸命盛り上げようしているのは悪くないが、メインの藤井隆加藤明子、YOU、神戸蘭子、misonoにはグーで殴りたい心境であった。麒麟の二人については川島明が精一杯気を遣ったインタビューをしていたので、ぎりぎりセーフ。田村裕は無意識ないじられキャラを全うしていたので、こちらもぎりぎりセーフ。結局、確変したハマカーンは完全に見られなかったのは残念であった。

敗者復活戦 中途半端な雑感

とりあえず、NON STYLEは色メガネで見てしまった。敗者復活戦で必ず何かしらの爪跡を残す流れ星は今年も健在だったものの復活まではいかないであろう。オリエンタルラジオがある種吹っ切れていたのが良かった。後は三拍子のアナーキー感も捨てがたかった。これでNON STYLEが順当に復活するようであれば、かなり、一部からはブーイングが来るであろう。

息切れしてしまったので、決勝以降は、また別の日に