第30回ABCお笑い新人グランプリを「間接的に」堪能する

参照:社会人が仕事もそっちのけでTVにRADIO:第30回ABCお笑い新人グランプリ(1/12)
この大作レビューを読んだだけで、お腹いっぱいである。本当にこの番組をリアルタイムで見ることが出来た人がうらやましい。このブログを読み終わった段階で感じたのは、藤井隆が今までのキャラクターを踏襲しつつ、MC能力にも長けているという、吉本興業における「レジスタ」として完全にビッグネームになったということである。正直言えば今田耕司の「エンジェルパサー」が古くさく見えてしまうほどである。大竹まことも心おきなく心優しきニヒリズムなコメントを連発し、その存在意義を発揮していたし、西村和彦が良いアクセントになっていたのも良かったように思えた。ネタや「あいはらコレクション」はYOUTUBEに落ちていると想定していたので、それで確認して見ようと思ったが、「パラコレ」は良い意味で「ぐだぐだ」で「ぼろぼろ」すぎて素晴らしすぎた。

・パラコレその1

・パラコレその2
横山たかしがただのエロでぐずなオヤジであったり、トミーズ健の空回りっぷりが色々な意味でミラクルを起こしたり、それを温かく見守りながら場を転がし続けているメッセンジャー・あいはら&藤井隆の介護士的存在感といい、この場の雰囲気が奇跡的であった。ガリガリガリクソンが普通に見えるくらいであった。ネタで言えば、顔を見せなかった「森プロジェクト」と無駄に可愛く横山たかしの餌食にされそうな桜が非常に気になった。たぶん、近々あらびき団に招集されること間違いないであろう。

本戦のネタも一部がYOUTUBEに落とされていたが、インパクトで言えば、ガスマスクガールの「ネクストコントジェネレーション」っぷりがインパクトが強かった。

ガスマスクガール「コント・走馬灯」
西村和彦が「行間を感じさせる」と評していたが、私の中では映画の「モンタージュ技法」を彷彿とさせる組み立て方で、他のコントはどんなものがあるか興味を持った。ジャルジャルが瞬発力系であるのに対し、ガスマスクガールは持続系で噛めば噛むほど味が出ると言う感じで、今後注目のコンビだと感じた。
後は銀シャリの安定感と天竺鼠ひいては瀬下が確変して新たな世界を切り開いたとも言える2作品が見られたのは良かった。

天竺鼠 1本目「コンビニ」 高齢者問題を鋭くついたという藤井隆のエンジェルパスに欽ドン賞。

天竺鼠 2本目「食堂」 この後の審査発表での川原の小ネタは照れ隠しにも見えた。そして、ちゃっかり大島麻衣が来年も是非という営業コメントはさすが秋元康の遺伝子を引き継いだ女だけある。

銀シャリ 1本目 鰻の風貌が向井万起男に見えてしょうがない。

後は安定感の増したモンスターエンジンの漫才とかも実際の映像で見たかった。

関連:http://d.hatena.ne.jp/REDDEVILS/20060103/p2