一連の「亀田興毅ネタ」と「TBSラジオ」との微妙な関係

とりあえず、たいそうなタイトルを付けてしまったのだが、二番組しか聞いていないのでご了承を
まず、通勤途中に聞いている「森本毅郎スタンバイ」の「新聞読み比べ」というコーナーで亀田戦翌朝のスポーツ新聞並びに一般紙における「掌返し」バッシング記事を事細かに伝えていたのには、やっぱり分社化しているだけあって、独自性を見出しているのかなと思ったりしていた。そして、スポーツコーナーでは、TBSのアナウンサーである中村秀昭が韓国の審判が最終ラウンドで一人だけ亀田10-9ランダエタのジャッジをしたことが、この不可思議な結果をもたらした要因であること、パフォーマンスとはいえ、ハンバーガーをくらいながら調印式に出たり、試合前日に焼肉を食べるというのは、明らかなコンディショニングの失敗と批判めいたコメントをしていた(肉類が栄養になって力となるのは、食べてから3日経たないと大まじめに論じていたのには笑ってしまった)。結局のところ、掌返し報道に一端を担いでいたようなものである。
一方、今日聞いていた「日曜日の秘密基地」において「格闘技戦は目を覆ってみてしまうほど観戦するのは苦手」「勝ってくれ、倒れないでくれ、というより、死なないでくれ!という気持ちが先に立つ」という格闘技中継観戦下手な伊集院光の冷静な見方も、興味を持った。一連の亀田興毅叩きの要因を作ったのは、最終ラウンドであたかも亀田敗戦というトーンで解説&実況していたあの放送であるということ&亀田判定勝ちの後、さっきの解説に付いてのエクスキューズ&反駁等のコメントをせず、放送終了になだれ込んでしまったのが一連の騒動のきっかけになった(実況をしていた土井敏之については「結果は判定が出るまで負けていません」とエクスキューズをしていたという白伊集院的なTBSフォローをしていた)。矢面に立っている亀田興毅の姿に江川問題当時の江川卓にだぶって見えてしまった。つまり、今一番矢面に立つべきなのは亀田興毅の裏側にいる人たちだ。ここらへんのことを熱く語っている伊集院光の姿は、かなり強烈な印象を持った。まぁ、伊集院光が一番驚いたのは、リングサイドで首を振りながら、一人でヒット&アウエイばりのボクシングまがいのスタイルで観戦した川島なお美とその前に座っていたのが内田裕也ではなくて暗黒プロデューサー康芳夫であるということに、私自身も驚いてしまった。ただ、江川卓亀田興毅がだぶるというのは、目から鱗のコメントであった。
追記:
やはり、一連のTBSラジオ「アンチ亀田」ネタに火をつけたのは試合当日の「ストリーム・コラムの花道」での勝谷誠彦だったとpodcastingで聞いて改めて感じた。ボクシング中継のスポンサーにちてお得意の「嫌『朝鮮半島』」ネタも絡めることもできたのか、かなりハイテンションだったのが印象的である。それと、翌日の「ニュースさかさメガネ」における、生島「ヒロシの弟です(笑)」淳の「この苦戦ぶりは今後の糧にはなるけど、一般的な興行的素養の強いマッチメークの三歩も四歩も進んだお祭り騒ぎ」と優しい声質の中にもある鋭い評論も強烈であった。個人的には、流行ものにはアウトオブ眼中の吉田豪が「あの不良キャラは明らかにギミック。偽悪キャラが普段はいい人という展開には全く興味なし」と一刀両断していたのは、さすがだなと思った。ただ、一番この「アンチ亀田」ネタで生き生きしているのは小西克哉なのかなと言うのが率直な感想である。やはり、あの「ステレオタイプ」的な大阪キャラに、真の大阪人(苦笑)小西克哉はかなりはらわた煮えくりかえっているのかもしれない。