トリノ五輪は...

良くも悪くも、日本のウインタースポーツ界は「堤義明の呪縛」に取り憑かれていると言うのを如実に表した大会かなと感じた。一番の驚きは、ショーン・ホワイトが五輪なんて言うしょっぱい試合に登場するということであった。とりあえず、スノーボートクロスやハーフパイプを紹介して、「もっと面白いものを見たければ、うちらが主催しているXゲームを見に来いよ」というプロモーションの一環だったのかもしれない。それにしても、BSはカルガリーアルベールビルリレハンメルの時のように、全競技全部見せますスタイルの放送体制をやってほしいのだが...長野の時は辛うじてその名残はあったのだが、前回のソルトレークシティでは、ハイビジョン放送の方に力を入れてしまって、地上波とあまり変わらない放送内容になってしまったのにはがっかりしてしまった。トリノではさらに拍車がかかってしまっていたようにみえてしょうがない。まぁ、カーリングを完全生中継していたりしたのには拍手をするが、クロスカントリーバイアスロンを生中継していたリレハンメル以前のようなスタイルをもう一度復活してほしい。実況で言えば、一部で吉田伸男(CX)の実況が評判良いようなのだが、彼はF1中継のおいしさを狙って10年くらい前に毎週日曜深夜に放送していたFISW杯の回転のメイン実況をやっていたわけだから、これくらいのことは朝飯前である。ちなみに、そのとき西山喜久恵が現地で特別レポーターとして色々と選手にインタビューしていたりしていたのだが、そのときの格好が、ケロケロケロッピづくめのスキーウェア&耳当てだったのが今でも印象に残っている。さすが、「アンチファッションリーダー(当時)」として、石橋貴明にもいじられていただけあると妙に感心してしまったことを思い出す。