M−1グランプリで言い残していたこと

正直言えば、敗者復活戦の5時間以上の時間に57組の漫才を見たという濃密な空間を、TVを通じてではあるが視聴したこともあってか、決勝は、何かあっけなく終わってしまったような気がする、まぁ、無駄に採点方法のCGに無駄な予算をかけ、その割りにはぐだぐだ担ってしまったのはある意味、今の無駄に技術偏重なTV業界の弊害を露見させた瞬間でもあった。審査員に関して言えば、渡辺正行が正直言ってあんな「まともな」論評をするとは思ってもみなかった。ラサール石井の理詰めに客観かつ的確に評するのに対し、感覚的に「う〜ん...お客さんもすごい受けていたから面白かったんじゃない?」とずっこけそうな評論をしそうな気がしていたので、意外であった。(チュートリアルの漫才に対し、「バーベキューをテーマにするのは古くさいけど、そこからああいう仕掛け方するのは新鮮だった」と評していたのは目から鱗であった)。中田カウスの、ぎくしゃくした口調でほめながらも、最後は一言注文をつける論評は半分意識的であるとはいえ、見ているこっちがぎくしゃくしてしまい、「もっと、はっきり言わんかい!」と中田ボタンのごとく突っ込んでしまいそうだった。松本人志島田紳助のしかめっ面顔のアップがしょっちゅう映っていたのは制作サイドの意図なのかもしれないが、結局二人の「ええかっこしい」ぶりなイメージしか付かず、非常にマイナスであった。
で、ちなみに、神宮球場の観客の中にいたと仮定して、敗者復活戦でトップ3を投票するとしたら

であった。ジパング上陸作戦変ホ長調も捨てがたかったのだが...