明徳義塾 甲子園出場辞退

この手の体質というのは、この学校の卒業生である朝青龍の付き人に対するしごきや、同校野球部OBの高知東生が「寮のまわりは鉄条網に囲まれ有刺鉄線が巻かれていた」といった話をしたりしていたので、「想定の範囲内」であった。おそらく、明徳義塾サイドは高野連に通報した犯人捜しに躍起となるであろう。にしても、このことを隠し通そうとしていた高野連サイドの対応が非常に引っかかる。それと、この騒動を逆手にとって「うちの学校は、明徳義塾のような問題は起こしません」と東北地方の私学校がアピールしそうな気がしてならない。はっきり言えば、日本のスポーツ行政と教育機関とのある種のなれ合い体質というのは、郵政やら道路公団以上に根っこの深い問題なのは間違いない。ただ、それにメスを入れようにもいろいろと右や左のお偉いさんの厚い壁にうちひしがれているのが自実情であろう。おそらく、セルジオ越後あたりは、この問題を一番真摯に受けとめて問題を白日の下にさらそうと必死なのかもしれないが、既得権益の壁に絶望している可能性が高いように思える。