今日の購入

物情騒然。―人生は五十一から〈4〉 (文春文庫) 小林信彦
ある人のコメントや文書を読んで自分の考えの基準にするということがある。私の場合、今のところ基準線にしているのは小林信彦である。文春を立ち読みする際、一番最初に目を通すのはこの人のコラムであり、その後に堀井憲一郎のずんずん調査→おすぎの映画評という順番で読んでいく。今回買ったのは、2001年に連載したものの文庫版。最近史を知るうえで、こんなことがあったんだと思い出しながら読み更けている。今回読んで改めて感じたのは、この年に亡くなった古今亭志ん朝小林信彦にとっていかに大きな存在だったかと言うことである。そうしてみると、九代目正蔵襲名や、そこでうごめいている春風亭小朝フィクサーぶりに、「そこまでやっちゃぁ、いけねぇよ」とあの世で小言を言っているのでは亡いかと思えてならない。