こぶ平→九代目正蔵  

予想通りというか、週刊文春吉川潮が祝賀ムードの正蔵襲名にかみついた。とは言ってもこれは「想定の範囲内」であろう。確かに「落語のピン」で「地獄八景」を噺していた時は、素人の自分でもわかるくらい酷さきわまりない内容であった。それに比べれば、最近の落語はまだましになっていたと思う。それにつけても、死期の迫っていた古今亭志ん朝こぶ平とのいくつかのエピソードを展開しているのはどうも鼻につく*1 *2。それ以上に鼻につくのが春風亭小朝の存在である。「おすぎ」筋の情報(苦笑)によると、小朝は名跡・正蔵を襲名したいがために、元カノの岸本加世子を足蹴にして、海老名安葉と結婚したという噂がある*3。そんな野心家だったら、こぶ平正蔵を継がせて、自分はフィクサーとして協会やうるさ型に睨みをきかせて落語界を牛耳ろうという魂胆があっても不思議ではない。それにしても、今回の襲名で明らかになったのは、母・海老名香葉子と長姉・海老名(下嶋)美どり(ついでにその夫、峰竜太もふくむ)との確執である。まぁ、ここら辺も小朝が陰で色々と仕掛けているのかもしれない。

*1:病床の志ん朝が見舞いに来たこぶ平に向かって「これからの落語はおまえに任せたよ」と話したとか、小朝に「こぶ平のことを頼む」と言ったとか

*2:父・三平の邪道路線を継ぐか、敢えてセオリーの古典落語路線でいくか悩んでいたとき「俺は、親父の志ん生になろうとは思わなかったし、なれるわけがないと思った。だから、こぶ平は親父さんの三平になれないんだ。なれっこないんだ」と志ん朝に諭され、こぶ平古典落語路線に進もうと決心した

*3:岸本加世子は、あまりにも理不尽な「亭主関白」ぶりに悩んでおすぎに相談したらしい