島田紳助復帰コメント@日テレ

記者会見でのコメントを通じてなのだが、吉本の上層部・スタッフが作り上げた台本を読まされている感が非常に強く残った。あの姿はとてもじゃないけど、かなりの鬱な状態の島田紳助である。これは、完全に島田紳助吉本興業の操り人形と化している。実際、「引退できない」とか「自分だけでは決められない」という言葉はどうも、辞めてもらっては困るという吉本のなにか事情があるかもしれない。
それにしても、今回の騒動は、導入部からであるが吉本興業のマネジメント能力にかなり疑問を持たせることばかりである。なぜ、躁状態では熱血が度を超してしまいかねないことを何度かやっている島田紳助に現場担当のマネージャーをおかなかったのか?例の暴行した当初、なぜ吉本の関係者がすぐ現場に入ってトラブルを最小限に食い止めようとしなかったのか?そして、なぜ唐突に2004/12/31付けで謹慎を一方的に解除したのか?上げたらきりがないのだが、ともかく、島田紳助をただの交渉用のカードとしてしか扱っていないような気がしてならない。*1
そして、今回の騒動で一番気にしていたのは、被害者の女子社員についた弁護士の存在もあるのだが、「横山ノックセクハラ事件」の二の舞になってしまわないかということであった。実際、最初の涙の会見以降、謹慎状態でなにもコメントを発していなかった島田紳助に対して、女子社員側の弁護士は、あたかも証拠があるような言い回しで刑事告訴出来る自信をにおわせていた。ただ、その計算がもろくも崩れたのが、島田紳助「司会者(吉本興業所属タレント)」の「罰金30万円」という略式命令で処分されたことである。しかも女子社員側が述べていた暴行を紳助が認めた上である。当然、こうなったら民事で戦うしかないのだがここで「引退勧告」ということを述べたのは心証を悪くしたように思えてならない。そして、横山ノックの時と一番違うのは吉本興業の存在である。なんだかんだ言って、いろいろと修羅を渡り歩いてきた企業であるから、個人ではなかなか太刀打ちできない存在である。これで、民事で勝訴でもしたら、一躍時の人となり、参議院選挙に出馬しそうなのが怖いのであるが...

*1:吉本興業が、この件に関してごたごたしている要因の一つとも言える出来事が2004/1/4に判明するのだが...