極私的「お台場明石城」観

こちらこちらで好意的?にとらえられているようだが、明石家さんまならびにさんまブレーンは、この企画だったら、「汐留杉本帝国」と名前を変えて日テレで同じことが出来るかもと思っているのかもしれない。吉田正樹水口昌彦のところには、土屋敏男や吉川圭三、菅賢治あたりが座ればいいし、佐々木恭子のところには、小野寺麻衣あたりが座れば、ほぼ成立するであろう。懸念材料と言えば、日テレの場合は若手制作局員が「お台場明石城」ほどネタを持っているかということであるが...
それと、細かいことを言えば、各局の城主が何とも視聴率的にはびみょ〜な感じがして絶対的な存在になっていない帰来がある。虎ノ門城主の「ポケモン」は盤石として(笑)、汐留城主の「ジャイアンツ」や4月から六本木城主に無理矢理祭り上げられた「古館」はの凋落ぶりはあちこちで言われているとして、赤坂城主「ピン子」(渡る世間は鬼ばかり)が4月に再開していまだ20%を超えていないというのが、意外であった。しかも、「みなさんのおかげでした」にも1回負けている。逆に言えば、それだけTV離れが著しいという表れかもしれない。
お台場さんま城やさんま御殿を見ていると、明石家さんまを通じて世代間のギャップを見てしまう。明石家さんまとともに番組を作り苦楽を共にした世代はさんまの一挙手一投足にすべて惚れ込んでいる(三宅恵介なんかがその代表例)。ひょうきん族でトップになり出した頃入社しAD時代から仕事をしている世代は、ある意味お笑い怪獣と呼ばれるさんまの自分が最高病の洗礼を受けており、その怖さを知っている(吉田正樹水口昌彦、タレントで言えばナインティナインSMAPなんかも若いけれどもこの世代に通ずるものがあるかもしれない)。そして、若手ディレクターで番組内で企画をプレゼンをする世代は、そういった第一世代、第二世代から間接的にさんまのすごさを聞いていて、戦々恐々となっている世代なのかもしれない。もっとも、その中には「春の大反省会」で鮮烈デビューを飾った村上真理子のように「ただのノイローゼのおじさん」とある意味、裸の王様の少年のような的確にとらえているスタッフもいるかもしれないが...
それと、明石家さんま自身「横山やすしの精神を受け継いでいる(笑)」と冗談半分で言っていたことがあるのだが、横山やすし明石家さんまの共通項として最近特に感じるのは「相手を敵か味方でのみ判断する」という点である。さんまの場合、敵=自分より面白い人間、と言う図式がここ最近露骨に表れており、それをつぶすことがなによりも生き甲斐となっているように見えてならない。