注目の新バラエティ

これは、内容を注目しているのではなく、今後のTV界の動向を左右するかもといった番組がある。それは電波少年に毛が生えたである。まぁ内容は、T部長(土屋敏男)おなじみの森羅万象をくだな〜い世界で茶化していく展開なのであるが(しかし、葉川空美という、びみょ〜なグラビアアイドルを取り扱うとは、いかにも電波少年スタッフらしいと感心してしまったが(笑))、やはり、真裏の「ブロードキャスター」とどう対峙して視聴率競争を戦っていくかというのかが注目である。おそらく土屋敏男の戦略は、「ブロードキャスター」の視聴者を横取りするのではなく、今、この時間帯でTVを見ていない層に対して土屋敏男的「挑発的な仕掛け」でこちらに目を向けさせようと考えていると思う。で、「電波少年に毛が生えた」がそれなりに成功(視聴率13%台前後をキープ)しなければ、土屋敏男編成部長体制による「日テレ構造改革」が頓挫してしまう可能性が高いと思っている。今秋の番組改編は土屋体制の正念場でないかということだ。土屋敏男が編成部長になってから1年、確かに局内では「ゲストのブッキングを考えるより、面白い番組の企画を100本考えろ」という「企画・内容本位主義」という環境は生まれているようである。試行錯誤ではあるが「土屋チルドレン」による新番組も何本か生まれてきた。でも、もう試行錯誤では済まされない時期が来た。そろそろヒット番組が出現しなければならないのが今秋の番組改編である。ましてや、土屋敏男直々が制作している「電波少年」が今やTBSの顔である福留「元。ミスター日テレ」功男の「ブロードキャスター」にやられてしまっては、土屋体制崩壊もあり得るのではないかと思う。まぁ、正直言って、土屋敏男のことである。色々と詭弁を使って生き残っていくというのがオチであろうが(苦笑)