年末年始見た番組(not air check)

HDDに録画していない番組(=別にわざわざ録るほどではないと思った番組orたまたま見た番組で思わぬ収穫だった番組)について...

さんま&SMAP美女と野獣のクリスマス(NTV)

「ひな壇」女性タレント(オフシーズンにのみ登場するひな壇「美女アスリート(笑)」*1を含む)によるSMAP&さんま晒し者プレイ番組になってから、SMAPのイタイ(残念なアイドル(by千原ジュニア))部分をひけらかす内容になってしまっており、それこそ残念な内容になってしまっている。それとひな壇側にいる若槻千夏の二番煎じバラエティ論をひけらかしている「なんちゃって女やしきたかじん」or「なんちゃって女お笑い怪獣」もしくは「なんちゃって女紳助」ぶった姿やなんちゃって辛口コメントをカマしている関根麻里のイタさの方が気になってしょうがなかった。そんな中でこの番組はもとより、この年末年始一番良く出ていたと思われる「男性タレント」大西賢示(笑)*2の空気を読んだ一言ネタやエンジェルパス的コメントは、08-09の拾いものであった。

ミスキャンナイトフジ(仮)(CX)

「オールナイトフジ」のリメイク版として注目しており、TV雑誌にも「新オールナイトフジ」と書かれていたので、どんな番組かと思ったのだが、女子大生側も芸人側もここまでゆるく、温室育ちで過保護に扱われてしまっているのにいらいらしてしまった。80年代中〜後半のいわゆる「女子大生ブーム」と言われていたときの「オールナイトフジ」は、石田弘港浩一のスタッフが素人の女子大生にかなり無茶なことをさせていたし、片岡鶴太郎がまだ「ワーストタレント」として下ネタオンリーはては裸芸まで披露し、とんねるずが充電期間を挟んでビッグバン状態で暴れまくり当時1500万円相当のTVカメラを壊してしまったりとかっとんでいた。それを見ていたものとしては、歯ぎしりしかなかった内容であった。時勢柄「ビデオソフト情報」でAVを紹介することが困難であったとしても、「初体験リポート」くらいは出来たろうに。芸人勢も空回りであった。別な意味で言えば、セントフォース及び民放放送局の公共電波を使った公開面接と行ったところであろうか。

芸歴60年 生涯現役のお笑い芸人 笑福亭松之助(ANB)

これは、本当に偶然テレ朝をつけていたら放送していた番組で、あれよあれよと見入ってしまった。おそらく、年末年始に見た番組で一番であったと言っても過言ではない。自分の中で定説となっている「明石家さんまを批評もしくは論じるならば、師匠である笑福亭松之助の存在を含めて語らなくてはいけない」というのが「自信から確信」になった内容であった。笑いに対して貪欲かつありとあらゆる状態においても「おもろいことないかな」と探求し続けるバイタリティは、明石家さんま以上に「お笑い怪獣」という表現がぴったりと思ってしまった。弟子さんまとのまじめな内容の対談でも「爆笑座談会」として笑いが成立していたし、真剣な内容にも必ずくすぐりを入れるインタビューは圧巻であった。特にNSCの生徒のネタ見せにアドバイスしている姿は単なるお仕着せの「だめ出し」ではなく、「もっとおもろい部分あるのに、気ぃつかないのは勿体ない」と言わんばかりの表情で、一緒に笑いの世界を作ってみようという、お笑い同志として親身に教えようとしているのが、この人は「笑い」があったら何もいらない、真の「お笑い人」であるというのを見せた内容であった。日テレの特番で明石家さんまが自分の引退について「引退する気はないけどさせられるやろ」と言っていたが、師匠は「歩けなくなっても三輪車みたいなものをくっつけて、笑いをとる」ともっと貪欲なことを言っていたのは、この弟子にこの師匠ありと感じてしまった。