2009年の注目ポイント(バラエティ編)

2008年の動きを踏まえて、注目すべきタレントやポイントなどを...

「27時間TV夢列島」に絡まなかったお笑い芸人

全く出なかったウンナンとんねるず、そして出ないことがある意味プロモーションとして成立している東野幸治は別として、出なかったことで一番違和感を感じたのはロンドンブーツ1号2号であった。それ以外でもドリームマッチの降板も含めて、ロンブー、ひいては田村淳をさんま、紳助と同じカテゴライズにスキルアップさせることを吉本が考えているのではと勘ぐってしまう。実質、ベストハウスや芸能かがく部といった仕切りの新境地を切り開いていることを見ても、どうも、田村淳をポスト紳助的な存在として売り込もうとしているような気がする。そういった意味で2009年は田村淳がさんま、紳助、さらに言えばタモリ、たけしといったビッグネームをいじっていじっていじりまくるというケースが見られるかも知れない。そんな中で田村亮田村亮一座や釣りマイスターとして、いぶし銀の活躍をするというシナリオが展開されるのかなと...

NON STYLEの売り込まれ方

M−1優勝したNON STYLEだが、一番それに当惑しているのはこれを機に売り込みまくろうと息巻いているはずの吉本興業のスタッフやタレントではないかと思う。年末年始に出ているNON STYLEを見ていると明らかにこのコンビをどうやって扱おうか、周りが四苦八苦しているように見えてしょうがない。この光景は05年のブラック・マヨネーズが優勝した直後の雰囲気に若干似ているようにも思う。結局、ブラマヨの二人はバラエティのひな壇芸人としてうまく取り入れられて、現在に至っているのだが、もともとアウトサイダーで我が道を行く、困難を切り開くのは自分の腕だけという風に見えるNON STYLEが、今のバラエティのフォーマットに馴染めるかどうかが問題である。逆に言えば、NON STYLEがビッグ3やお笑い第三、第四世代と言った現状を変えるビッグバンになる存在かも知れないとも感じている。とりあえず、注目すべきは、近々あるであろう「さんまのまんま」で明石家さんまがどうNON STYLEを扱うかということであろう。実際、ノンスタの二人は、第四世代以降の「お笑い怪獣」に対する畏怖感というのは持っていない可能性があるので、ストレートに世代間のズレを開けっぴろげにして、それが新鮮に見せるという状況を繰り広げるかも知れないと思っている。

レッドカーペットは2009年もバラエティの主流に残るのであろうか

色々な意味でレスキュー的な存在であったレッドカーペットが、完全にお笑い界の主流になっているが、これが、80年代のMANZAIブームと同じように急速に終焉を迎えてしまうかどうか。これも注目である。ただ、TV業界における、経費削減と企画の枯渇化をみると、このまま一年間無理栗にのりきられてしまうのかも知れない。