文春と新潮

俗に言う「団塊の世代」と呼ばれる昭和20年代前半生まれの人たちが定年を迎えるピークで様々な事象が起こると言われている2007年問題。雇用問題の面が注目されているが、個人的に注目しているのは通勤時間メディアとも言える夕刊紙や一般週刊誌、漫画雑誌の売れ行きがどれぐらい激減するかと言うことである。特に煽りを食うのは日刊ゲンダイ夕刊フジ、文春、新潮、現代、ポストといった、中高年男性をターゲットにしているメディアである。それを知ってか知らずか、最近は短い記事を集めたわ「ワイド特集」を中心に添える誌面(紙面)構成で対処して言うように見受けるのだが、なんか鼻につくのである。自分たちが載せている記事が最先端でみんな知らないことばかりだろうと言わんばかりの論調で書いているのだが、どう見ても、ネットの中で話題になっていることをつまみ喰いしているのがあからさまなのである。例えば、今日の文春では文化人気取りな品川祐のことを書いているのだが、色あせた内容にみえてしょうがない。それと、論調の古めかしさで言えば、新潮の巻頭記事であった「他言無用ライブ」における皇室の茶化しをタカ派論調で糾弾するのも、右側、左側、両極の嫌みなまでの自分たちの知的センスをひけらかしている態度が、気色悪くみえてしょうがない。