「口も聞きたくない」(by小沢遼子)

森本毅郎スタンバイ」(TBSラジオ)本番前、スタジオに入るやいなや吐き捨てた言葉。当然、話題は「自民圧勝、民主惨敗」の件である。なんといっても「ワイドショー政治にみんなが飽きてしまうから投票率は48%」と予想していただけあって、今回の総選挙結果にぐたぐた愚痴をこぼしており、「前言撤回」の状態であった。そんな中で「北海道で民主党が多く得票したのは、公共事業のお恵みが無くなり、経済逼迫状況のなか、一次産業の構造改革や経済の活性化といった根幹的な問題が露出しており、郵政民営化のワンフレーズ政治の小泉流では、有権者は心躍らなかった。その点都会はバブル再興みたいな雰囲気があるから、小泉流にのってしまった」と言っていたのがひっかかった。小沢遼子は「小泉純一郎、世の中なめたらいかんぞ」というつもりで言ったのかもしれないが、視点を変えれば「結局、既得権益を守る、旧来の『土建国家』に戻りたいという幻想を抱いているだけ」とある意味逼塞した状況をとらえているように聞こえた。なんと言っても、土建国家最後のカリスマとも言える鈴木宗男を当選させてしまったところである。地域感情の対立は結構今後の日本の問題になるやもしれない。