日本1−0バーレーン(http://www.sanspo.com/soccer/06worldcup/qualifying/result/20050330.html)

マリーシア](真の意味はずるがしこいプレーということではなく、得点をとるための知恵・作戦という意味*1)という観点で言えば、
・前半、あれだけスペースを作っていた三都主アレックスに、中村俊輔中田英寿がボールを回さなかったのは、後半は左サイドでがんがん仕掛けていき勝負をかける伏線を張った。もしくは、三都主が孤立してしまっていると思わせ安心させるトラップだった。→そして、オプションプレーとして加地亮の右サイドのアタックでバーレーンディフェンスを崩す。
中村俊輔が、前半確変連チャンの立て続けリーチのようなCK&FKにニアサイドしか蹴らなかったのは、単細胞、なんちゃってファンタジスタを気取っていると思わせ、後半にはファーサイドへのボールでチャンスを作るトラップだった。
この2点に関してはある意味成功だったと思う。ただ、それはバーレーンのディフェンスが単純なたりの強さだけでつぶしにかかる、フィジカルオンリーのスタイルだからこそ、うまくいったと思える。それとホームディシジョンだからこそできた作戦である。それにしても、三都主のテクニック&スピードは想定の範囲内として、加地亮があそこまでサイド攻撃と好手の切り替えができるのは少し想定の範囲外であった。FC東京の練習グラウンドのある小平市民としては、FC東京の今後の活躍に期待である。
ただし、、、日本の得点源というのは宮本恒晴と中澤佑二のDF二人のヘッディングということでよろしいのでしょうか?(辛口)。実際、得点をとった場面で絡んだのは、宮本と中澤の二人だった訳で...。身体を張ったプレーをするのがFWの仕事でないことを認識すべきである。そうなると、鈴木隆行は身体を張ることだけでなく、ボールをゴールマウスに入れる精度をあげることが必要である。高原直泰に関してはなおのこと、ゴールの精度と嗅覚をあげる必要がある。30%くらい上げるだけで、本当に金子達仁が予想していた3−0が十分可能だった試合に思える。それと、この二人のポストプレーが凄い緩慢なスピードに見えてしまってしょうがなかった。高木琢也でももう少し、ボールをさばく時間は早かったように思える。
もう一つ気になったのは、セカンドボールでバーレーンにとられたり、中盤でのボールの奪い合い、いわゆる「フィフティーのボール(by倉敷康雄)」でバーレーンに競り負けているのが非常に気になった。まぁ、ファールを誘って難を逃れた帰来があるのだが、これをアウェイでできるとは到底思えない。
とりあえず、地獄のアウェイ2連戦の約2ヶ月で、Jリーグからワンダーボーイを発掘するのが今後の最大の課題である。世代とか関係なく、キングカズであろうが、カレンロバートでもあろうが、関係ない。それと、海外で武者修行している若手を含めてでも、まだ見ぬジャパンブルー戦士を見つける必要があるであろう。