格闘技興業合戦

猪木と藤波辰巳のおじいちゃん二人によるなんちゃって引退試合(苦笑)。しかも、猪木が落ちるふりをしたお茶目な姿。あれだけ煽ってわずか1分足らずで自己破産が決定した安田忠夫(苦笑)。目がいってどうなることかとなかば怖いもの見たさで期待していたのが、レコのかすり気味猫なでパンチ系な(笑)なハイキック一発で逆にいってしまった村上和成。新日本の看板をまたしてもぼろぼろにしてしまった永田裕志の秒殺負けと情けないものばかりであった。一番ひどかったのは、久々に実況をやって惨憺たる姿をひけらかしていた福沢朗であるのだが...ジョシュ・バーネットVSセーム・シュルトパンクラスらしい凄絶な技の掛け合いや、桜庭顔負けのIQレスラーぶりで、スタンディングサブミッションで完勝した藤田和之と良いのもあったのだが、なんせ今回のごたごたを引き起こした張本人だけあって、ぐだぐだになっていたのは否めない。

  • Dynamite!

まず、和服をモチーフにしたド派手な格好で君が代を斉唱した小柳ゆきに座布団一枚。そして、この日のためだけにハーモニカで米国国歌「星条旗よ永遠なれ」を独奏したスティービー・ワンダー欽ドン賞決定である(笑)。しかし、物まね歌合戦のご本人登場によるサプライズゲスト出演の際にギャラでごねてVTR出演したという逸話のある守銭奴のS・ワンダーによくギャラが支払えたものである。やはり、まだ、資金の一部は隠し持っているということか(苦笑)。で、あれだけ煽っていた曙vsサップ戦はほぼ予想通りサップの圧勝。というか、キックではなくパンチで倒れてしまうと言うことは、準備不足とはいえ、曙の今後はお先真っ暗といったところであろう。安田忠夫みたいに汚れキャラで生き残るしかないかもしれない。一番の驚きは藤原紀香長谷川京子の二人がCXから引き抜かれたことであろうか(笑)

  • PRIDE祭り

前半の高田延彦橋本真也小川直也、ゴールドバーグによるけんかネタが始まったときはどうなるかと思ったのだが、まぁ一番まともな試合を見られたのは、ここだったかもしれない。ただ、ちゃんと見たけりゃPPVを見なさいと言わんばかりの番組構成は最悪だったが。(視聴率を引っ張りたいがための番組構成の稚拙ぶりは各局共通なのだが...)。吉田秀彦敗戦は、やはりグレイシー一族の術中にはまったのが最大の要因であろう。吉田に勝ったホイス、そして、小池栄子の彼氏(笑)坂田亘に完勝したダニエルといいグレイシー一族復活というのが、来年のキーワードになるかもしれない。それ以上に収穫だったのが、近藤有己のわがままな膝小僧ぶりとクレバーな試合運びである。早速シウバ戦をマイクアピールしていたが、それよりも、近藤や田村潔司桜庭和志吉田秀彦、そしてこれに藤田和之も加わった日本人エース争いの展開の方がおもしろいかなとも思っている。で、締めをなんちゃって小林幸子で登場してきた桜庭和志は、調子が悪かったとはいえ、ノゲイラ弟のパワーに完敗であったのは、本人もかなり悔しいことであろう。とりあえず、片一方では日本人エース争い、もう一方ではノゲイラ兄弟、シウバにグレイシー一族も加わったブラジル内紛劇というのも展開したらおもしろいと思うのだが...
しかし、高島彩の興味なさげな進行ぶりは、三宅正治にとっては歯ぎしりものであっただろう(苦笑)。それと一番目立っていたのは、コーナーにちゃっかり宣伝していた「2004年1月より8時台に移動・ジャンクSPORTS」であることは言うまでもない。