桑田佳祐「ROCK AND ROLL HERO」購入 

今日、仕事を早く切り上げてでもアキバに行こうとした目的は「日テレジェニック2002」よりもこの作品を買うことでした。小学校2年生の時「ザ・ベストテン」で新宿ロフトから放送されたサザンオールスターズの「勝手にシンドバット」を見た衝撃以来、サザン(桑田佳祐)をずっと見続け、ライブや数多くの作品で楽しませているものにとって、今回の桑田佳祐・渾身のソロアルバムは早く聴いてみたいと思っていました。帰りの自動車で早速で聴き、現在もBGMで流れている状態です。
この作品のファーストインプレッションは、「『ROCK AND ROLL HERO』は、桑田佳祐が今まで聴いてきた音楽やアーティストへのオマージュではないか」ということ。ボブ・ディランのようなハーモニカ&エレキギターをフューチャーし、はすにかまえた詞で投げやり気味に歌う1曲目の「HOLD ON(it's a Alright)」、ドアーズのようなボックスオルガンをフューチャーし、懐かしのゴーゴー喫茶(笑)で流れているようなロックナンバー「BLUE MONDAY」や「地下室のメロディ」ジョンレノン&オノヨーコの作品を彷彿とさせる「影法師」、岡林信康ワールドを展開しているプロテスタントフォーク調の「どん底のブルース」、ジミヘンの「パープルヘイズ」のようなノイジーな「質量とエネルギーの等価性」そして、ラストの「ありがとう」は唱歌のように郷愁をそそり心を癒してくれるetc.ありとあらゆるロック&ポップスの曲をあの桑田佳祐の独特な節回しで歌う。桑田佳祐ファンにとってはかなり楽しめるアルバムでした。ここ最近「AAA(アクト・アゲインスト・エイズ)」での桑田佳祐ソロコンサート(様々なアーティストやジャンルの曲を取り上げ構成)を踏まえた上でこのことを考えた場合、桑田佳祐の「自分探し」のアルバムなのかもしれません。それでいてアルバムタイトルナンバー「ROCK AND ROLL HERO」はミスチルっぽく聞こえるし、前述した「BLUE MONDAY」もLOVE PSYCHEDELICOっぽく聞こえるし、サザン(桑田佳祐)に影響を受けたアーティストから逆に桑田が影響されているっぽく聞こえます。ちなみに「BLUE MONDAY」はLOVE PSYCHEDELICOの2人がゲストアーティストで参加しているからなおのことそのように聞こえるかもしれません。
でも、1970年代後半以降に生まれた人にとって桑田佳祐の音楽ってどのように聞こえるのか、ちょっと聞いてみた行きもするのですが...あんまりピンと来ないのかもしれないかも...(素)